2013-07-24

遠い楽園

















諸々の情報を集め、ここだろうとアタリをつけて目指した某渓。
車止めゲートからのアプローチはケッタで移動です。
一泊分の荷物約15kgを積載したKHSのF20-Rの小径・ロードタイヤでダートを走るのは大変でした。

きっつい上りや、土砂崩れ・陥没道路をいくつも越え、
楽園目指して滝の汗を流します。
もう二人掛かりでもケッタを運ぶのが無理な箇所までで約3時間。
目的地はさらに先だったのですが、すでに2時過ぎ。
天気予報は15時過ぎから50%の確立で雷雨です。
まさかここまで林道が荒れているとは想像しておらず、
激しい雨で帰りの状況が悪化することは明らかだったので安全な場所まで撤退しました。
イワナよりイノチが大事。

豪雨が予想されるので渓泊は諦めて高台で幕営。
ひとまず近場の小渓に入りロッドを振りますが、
魚の反応がほとんどありません・・・。















3mほどの滝を同行のH教授は左から巻きますが、
直登した方が安全だろうと登ってみるとさらに2mほどの滝が・・・。
あ、終わったと直感。
自力では行くも戻るもできない状況です。
川底はナメ、垂直に見える岸壁はもろい岩場。
うーん、登った滝へ飛込むか・・・。
幸い滝壺の横は緩い澱みになっていますが、できればずぶ濡れになりたくない。
しばし悩んでH教授に助けを求め、なんとか脱出できました。
二人でよかった・・・。
その後7時まで粘りましたが、反応は鈍く雨も降り出したので終了。

本日の行動は・・・
目的地に行けず引き返したのでケッタ移動が5時間半・釣りが2時間。
なにしに来たんだろ。

夜半に激しい雷雨で目が覚め、雨具を着てまわりの状況を確認。
ワタクシのテントの一部にくるぶしが浸かるくらいの流れができていて、シーム部分から滲む程度に浸水してました。
20年ほど前に、雷雨で安物テントでもっとひどい状況になったことを思い出しながら移動。
叩き付けるような雨でもフライ無しでこの程度の滲みって、さすが山岳テント(ゴアテックス)です。
荷物軽減のため出発前までツェルトにしようか迷いましたが、テントでよかった・・・。
熟睡中の教授を起こしますが、「大丈夫」と一言。

翌朝も降ったり止んだりで天候が安定しません。
雨のおかげで水の確保ができましたが、川は絶賛増水中。
今回は偵察できたのが収穫ということで、残念ですが撤収します。





























最後にカモシカが見送ってくれました。